2010年06月11日

最近のお仕事について

講談社の歴史文芸誌『KENZAN! vol.11』と
小説『雨に添う鬼 武市と以蔵』(秋山香乃著)の表紙絵を描かせていただきました。
『KENZAN!』の表紙はあらかじめいくつか出しておいた見本ラフからこれ、と指定をいただいたので、あまり迷わずに描けました。

『雨に添う鬼』の表紙ですが、なにしろ時代小説の絵を描かせていただくのは初めてです。
時代物は好きですが、きちんと仕事として絵を描くのは初で、更に戦国時代は元々好きである程度解るのですが、幕末にはさっぱり疎かったりします。
挿し絵から徐々に…というのでもなくいきなり表紙という大役をいただき、それってある程度本の売れ行きも左右する大事な仕事なので、大分緊張しました。
まず本をじっくり読ませていただき、その後色々その時代を調べたり、大きな本屋さんに行って時代小説の表紙をリサーチしたりしました。
で、自分なりに考えてラフを出したのですが、さらっとリテークをいただきました。(^^;)
曰く「もっと美形でお願いします。」
ううむ…自分に何が求められているのかイマイチつかめず、そんな時には枚数を描くしかないと思いまして、とにかくラフを描いては送ってみました。
「よくなってきましたがもうちょっと美形にお願いします。」
更に更に送ってみました。〆切ギリギリまで。
「これでokです。」と、言われた時には。最初に色々自分なりに考えたりリサーチしたりしたものはもう吹っ飛んで、かなりいつもの自分の絵になっていました。

喩えると役者さんの気分です。
色々自分なりに考え演技してみたけど、NG、NG、NG…もうさっぱり訳が分からなくなり素が出た所で監督にOK!をいただいた…そんなカンジで終わりました。

今になって考えてみると、時代モノの絵を描かれるイラストレーターさんは大勢いるわけで、なのに自分に仕事をいただけたというのは、今回漫画ぽく…とゆーことだったんですよね。
ああ、それならいっそもっとラノベぽく、意味不明のポーズで宙に浮いているような絵でもよかったのかな…?なんて後から思ってみたり…
いや、すっかりがんばって時代物絵描きになろうとしていました。

さて、本が送られてきました。
「うわっホントにいいの?」…と思いました。時代小説ですよこれ…文芸誌ですよ。
かなり思い切って振り子の右側(左でもいいんだけど)に振り切ったなあ…とゆー印象であります。
表紙をめくってさらに驚愕(汗)拡大されてるぅぅっ 縮小されて印刷される事に慣れているので拡大されるのはかなり恥ずかしかったりします。(・▽・;)
いいんでしょうか…? いや、いいらしいので… 恥ずかしがるのはプロ失格なのでここでやめときます。

みなさん表紙に騙されないでくださいね。
ちゃんとした大人が読める時代小説ですよっ!

私ももっと男の人にもかっこいいと思ってもらえるような絵が描けるように努力したいと思います。
いや、たとえそれが求められていなくともです!
せっかくイラストのお仕事もいただけるようになったんだものね。頑張らないともったいない!
posted by 井口かのん at 14:15| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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